新陰流兵法「小転」の伝位伝授

本日、2名の新陰流兵法「小転」の伝位伝授がありました。

 

小転からは、初心者向けの毎回一旦止まって打つ「取揚げ使い」を卒業して、中級者向けの一調子で打つ「下から使い」に入りますので、ようやく剣術らしくなってきたと感じる頃かと思います。また、新陰流の太刀の使い方や身体の使い方も少し身に付いてきて動きやすくなり、一段と新陰流が面白くなってくる頃と思います。学ぶ太刀・勢法は67本と多いですが、次の伝位を目指して頑張っていただきたいと思います。

 

これで、現在当会には小転位は8名が在籍していることになり、伝位別に見ると小転の人数が一番多いことになります。これは、小転で学ぶ太刀・勢法が多いため今までと比べて次の伝位までの時間が長いことや、丁度入門から一年くらいの頃なのでプライベートの都合やら何やらで立ち止まる人も出てきやすい時期であることが関係しているのかもしれません。

ちなみに、現在の当会の伝位別の人数は、小転の次は皆伝、その次は入門者になります。中級者が多いのは、会の全体バランスを考えても理想的な状態に近づいていると言えるのかもしれません。